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 人生100年  2019.5.18

定年退職後の人生を、なぜ「セカンドライフ」と言うの?

 

「セカンドライフ」の意味を調べてみると、「第二の人生。特に、定年退職後の人生。」(大辞泉より)つまり、会社員の方が勤務している時代が第一の人生で、定年退職後が第二の人生ということですね。
なんで?なんで退職すると第二の人生なの?
(チコちゃん風に読んでください・笑)

天皇即位で感じたこと

時代が令和に変わり、新しい天皇のお姿を拝見していた時に考えたことがありました。天皇と同世代の人たちは、そろそろリタイアを考える年代です。でも、天皇陛下は天皇陛下になることが運命付けられて生まれてきて、60歳近くになった今からそのお役目を果たされるのだなぁと。
年齢を重ねたからリタイアすることもあるけれど、年齢を重ねたからこそ始まることもあると思います。もしくは区切りがないこともあると思います。
 

定年退職したらやりたいこと

仕事の仕方、収入、住まい、家族や大切な人との時間、趣味や好きなこと、健康など、現在の状況や今までのライフスタイルで満足していますか?
例えば、自然が多いところで自分が食べるくらいの野菜を作って生活したい。というのが夢だったとします。都会にある会社に通勤するのはちょっと大変だし、子どももいるので今の収入水準は維持したい、というような現実があり、なかなか願い通りにはいかないことも多々あります。
多くの方は、そんな夢を定年退職後に叶えようと考えるでしょう。
 
本当にやりたいことを定年退職後にかなえるつもりなら、そこからが自分にとってのメインステージになるのではないですか?
それがセカンドライフ、二番目の人生なの?

 
 

どんな言葉で捉えるかが大切 

 

単なる順序で考えれば二番目の人生なんでしょうが、「リタイア後」とか「セカンドライフ」とか「老後」とか、なんだか人生を引退しちゃったみたいな言葉を使うとそれなりの生活になりかねません。
「これが本当に送りたい人生だったんだ。だから、ここからが自分の人生の本番だ」という考え方なら、過ごし方が変わると思いませんか? 本気度が違えば、お金の使い方も、時間の使い方もきっと変わると思います。
 
さて、冒頭の答えですが、日本には定年退職制度があるから、と言えるのではないでしょうか? もし、定年退職という制度や概念がなければ、きっと「セカンドライフ」という言葉は生まれてなかった、と思うのです。

 
ライター:高田晶子
AKIKO TAKADA

取締役
大学卒業後、信託銀行に就職、人事部配属。宅地建物取引士の資格を取得し、念願叶い不動産部で働くも、お客様と銀行のハザマで苦悩する。「この人、この不動産買っても大丈夫だろうか」と思っても言えなかった罪悪感がその後私をFPへ導いてくれたのかも。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より株式会社マネーライフナビの取締役。相談業務、執筆、セミナー講師というFP業務の3本柱中心から金融関係のコンテンツ作り中心へ。長年、個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツを提供しています。 >>プロフィール

 

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