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 フィンテック  2021.2.1

これはリアル?テレプレゼンスで未来のコンサルティング

 
コロナ禍でオンラインコミュニケーションがずいぶん普及しました。
インターネットの通信環境がよくなっているので映像もくっきり、タイムラグも少なく快適にオンラインで会話ができます。でもまだちょっと違和感ありませんか?そんな違和感を吹き飛ばしてくれる体験をしてきましたのでレポートします。
 

まるでその場にいるような臨場感

いつもお世話になっているソニー銀行さんにお招きいただき、ソニー株式会社のRDセンターが開発する「テレプレゼンス」なるものを体感してきました。テレプレゼンスとは、別の場所にいるのにまるで同じ空間にいるように見えたり感じたりできる技術のこと。
 

「本当にそう感じました!」

 
が正直な感想です。
今回は、東京銀座にあるソニー銀行のコンサルティングプラザ(私はこちらで体験)と大阪のソニーストアをつないで、東京のFPさんと大阪のFPさんでテレプレゼンスによるコミュニケーション体験です。
 
映像は立体的ではないのですが、目の前に大阪のFPさんがいるような臨場感にびっくりです。コロナ禍でご無沙汰していたメンバーでしたので久しぶりに会えた気分になりました。
 

 

「目線」がポイント?

まだ開発段階のテレプレゼンスとのことですが、普及すればいろいろな場所からリアル感Maxなコンサルティングを受ける、あるいは提供することができそうです。
ポイントは「目線」。
zoomなどで会話するとき、カメラ位置の関係でお互い目線をあわせて会話できないですよね?テレプレゼンスではカメラ位置を互いの目線が会う位置に配置しているため、(若干まだずれはありますが)目の前で話をしている感覚になります。将来はどこを見ても画面内の目線を互いに一致させる技術ができそうです。
 
コンサルティングをするときにお客さんに見せる資料は双方にあるタブレットで行います。タッチペンでメモ書きを画面共有するだけでなく、資料の指差し(指のイラストが出てくる)までできてしまいます。画面は印刷もキャプチャーもできます。
この体験もzoomなどの画面共有とは異なり、リアル感があります。


指差しをすると指が出てくる

4K画像できれいだけどじゃんけんするとタイムラグが(笑)

FinTechが発展してもリアルは大切

ソニー銀行やソニー損保、ソニー生命が属するソニーフィナンシャルホールディングスはソニー株式会社の100%子会社で、ソニーのテクノロジーと金融とのシナジーをめざしていますから、FinTech分野では楽しみな存在です。
FinTechとは金融とテクノロジーの融合を意味しますが、「自動化」だけを意味するのではなくテクノロジーによって金融のあり方がより良い方向へ導くものだと思います。テレプレゼンスもそのひとつで、リアルなコミュニケーションから距離や場所の障壁を取り除くことができ、良質なサービスを場所問わず受けられることが期待できます。
 
余談ですが、コロナ下の医療現場など、金融以外でも多くの可能性が膨らみます。
ソニー銀行はネット銀行のパイオニア。ソニー株式会社とのシナジーで今後どんな楽しみが出てくるか期待です。
 

東京側から記念撮影
 
 

大阪側から記念撮影
 
ライター:石川英彦
HIDEHIKO ISHIKAWA

代表取締役
大学卒業後、就職することなく海外放浪へ。大好きなオートバイで北は「アラスカ・北極海」南は「アリゾナの砂漠」まで、北米を野宿しながら37,000キロ走破。帰国後、老舗ホテルでボーイの仕事し、サービス業とはなんたるかを学ぶ。あるきっかけで保険代理店の手伝いをしたことで金融の世界を知る。その“奇妙”な世界に疑問を感じ「お金に関する情報形成」「売り手と買い手がハッピーになる金融コンテンツづくり」をミッションとした、 株式会社マネーライフナビを設立(1996年)。FP(ファイナンシャルプランナー)の実務をこなしながら多数の金融コンテンツを手がける。2011年には エフピーリサーチアンドコンテンツ株式会社を設立。全国各地のご当地FP®︎による多数の意見を発信。ただいま、「金融を普通にする」ための起爆剤を充填中。 >>プロフィール
 

 

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