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 人生100年  2018.5.16

自分の価値

自分の価値を考える

自分の価値について考えたことありますか?私はないです(笑)。そこで考えてみました。仕事をして何かを提供した場合、お金をもらえるのはその仕事に価値があるからです。では今の自分の仕事以外で自分は何か価値を提供できるのか?
 

1. ファイナンシャル・プランニングの現実

これまで多くの方のお金の相談を受けてきましたが、特に1970年代以降生まれ、ご家族があり、住宅ローンありという方の中に、長寿時代を生き抜くにはキャッシュフローが厳しいなあという印象を受けるご家庭がみられます(あくまでシミュレーションの世界ですが)。
現在の仕事を退職後、仕事をしないという選択肢は現実的ではなさそうです。資産運用だけでは限界があるのは明らかで「生涯現役」をポジティブに受け入れた方がよさそうです。

2. 自分を運用する

 

”お金に働いてもらう資産運用”だけでなく”自分も働く”ことで将来の資金計画は大きく改善します。私はこれを、
 
「自分運用(じぶんうんよう)」
 
といっています。自分という資産を運用してお金をうむという意味です。
では、どうすれば働き続けることができるのか?健康面のケアはもちろんのこと、会社員の人であれば退職後にも働き続けられる方法を考えること、自営業の人であれば今の仕事を続けるあるいは年齢や体力に適した業態に変わるなどのアクションが必要でしょう。
 
人生100年時代が流行語になっていますが、そこで提唱されている人生のマルチステージはまだロールモデルもなく、現時点ではハードルが高そうです。
もっと気軽に収入を得る方法は他にもあるはず。
 
それは、「物々交換」です。ところによっては現在でも物々交換の習慣はあります。暗号通貨ビットコインの仕組みをつかさどるブロックチェーンの技術によって、地球の裏側の人とも物々交換ができます。そんな現状みると世の中「物々交換」へ回帰していると感じます。とあるエリアではその実験が始まり、「タイムバンク」「バリュー」といった価値交換のプラットフォームやウーバーやエアビーアンドビーを代表とするシェアリングエコノミーも多数出ています。

3.自分が交換することができる価値は? 

元来お金は「価値交換」「価値尺度」「価値保存」が役割であり物々交換の代わりの手段でした。そんなシンプルな世界にもどろうとしています。その中で物と物の交換だけではなく「自分が交換できる価値は何か」が大きなテーマでありそれが将来の自分のアイデンティティとなり収入になるでしょう。
 
そこでまずはやってみようということで企画しました。「交換できる自分の価値は何か」を見つけるため「価値発見プロジェクト」を実施。自分で売りを語るのではなく、第三者にみつけてもらうというものです。それを「100円」で買ってもらいます(笑)。もちろん仕事以外です
 
ちなみに、実験の結果、筆者「100円なんでもやります!」といって依頼されたことは(一部抜粋)、
 
・ピアノ演奏企画
・子どもにバドミントンを教える
・飲み会企画 
・シーリングの掃除 
・ゴルフ教えて
・バイクの整備 
 
など「丸投げ系」が多く、続いて「教えて系」が多かったです。面白いことに頼まれた内容は、今回の企画の参加者によってまったく異なりました。
この企画、将来役立つ自分のアイデンティティ確立のプラットフォームになりうるか?もっと追求してみたいと思います。
 
この企画の詳細結果は近日中にウェブサイトで報告します。
 

 
ライター:石川英彦
HIDEHIKO ISHIKAWA

代表取締役
大学卒業後、就職することなく海外放浪へ。大好きなオートバイで北は「アラスカ・北極海」南は「アリゾナの砂漠」まで、北米を野宿しながら37,000キロ走破。帰国後、老舗ホテルでボーイの仕事し、サービス業とはなんたるかを学ぶ。あるきっかけで保険代理店の手伝いをしたことで金融の世界を知る。その“奇妙”な世界に疑問を感じ「お金に関する情報形成」「売り手と買い手がハッピーになる金融コンテンツづくり」をミッションとした、 株式会社マネーライフナビを設立(1996年)。FP(ファイナンシャルプランナー)の実務をこなしながら多数の金融コンテンツを手がける。2011年には エフピーリサーチアンドコンテンツ株式会社を設立。全国各地のご当地FP®︎による多数の意見を発信。ただいま、「金融を普通にする」ための起爆剤を充填中。 >>プロフィール
 

 

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