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 デザイン  2016.11.29

PCからスマホへ、WEBコンテンツの課題と期待

スマホサイトの到来による情報の変化

 私自身が携帯電話を持ったのがかれこれ17年。当初は電卓のように、小さな画面に電話機らしいボタンが並び、その仕様はあくまで電話、メールといった連絡手段の延長でした。それが今日では、当時の数倍にもなる大型ディスプレイに加え、タッチパネルにWEBにアプリに、なんでもありなデバイスへと進化しました。それは私たちの生活を便利にすると同時に、これまでPCが担ってきたインターネットという仕組みを誰でも簡単に利用できる時代へと導いたのです。その結果、WEBサイト等の閲覧においてもスマホがメインという方が非常に多くなり、情報のあり方とその価値の定義も変化しつつあるように感じます。今回はWEBサイトを中心に、これらの変化を踏まえた次代の情報のあり方について考えました。

 スマホの到来により、ホームページの在り方も変化し始めました。特に意識すべきポイントを以下の4つとし、順に解説していきます。

 
1.画面サイズの縮小に伴うデザインの再構築
2.ユーザーの閲覧環境
3.SEOの評価基準の変化
4.情報価値の定義
 

1. 画面サイズの縮小に伴うデザインの再構築

 

 スマホの画面サイズはPCの画面に比べはるかに小さく、PCサイトとの統一感を保ちつつも、新たにデザインを構築する必要があります。その上で特に注意すべき点は、情報の配置とユーザビリティです。ユーザーが見たい情報へ如何に早く簡潔に導くことができるかで、サイトの価値は大きく変わります。
 
 例えば住宅ローンに関する情報を閲覧しようとした際、すぐに閲覧できるところと迷路のように探さないと見つからないところとでは、それだけでユーザーに与える印象が違うことはお分かり頂けると思います。情報の配置、画像やテキストのサイズ、閲覧を楽に行えるシステム等により、あらゆる属性のユーザーに対応するデザインのあり方が求められます。

2. ユーザーの閲覧環境

 

 スマホの到来により、個々人の日々の情報量は莫大に増えました。家や通勤中、休憩中等様々なシーンでいつでも情報に触れられるようになり、さらにインタネーットを見ながら着信があったりメッセージが届いたりSNSやアプリから情報通知がきたりと大忙し。その結果、自然に「必要な情報」「不要な情報」の判別がシビアになりました。必要な情報を早く手にしたい、内容もシンプルで理解しやすいものがいいという傾向にあるようです。

3. SEOの評価基準の変化

 

 近年、SEOの観点におけるホームページのあり方は「スマホサイトも作ったほうがいい」とされてきました。しかし近年はスマホからの検索が半数を占めるようになり、Googleは「モバイルは別途モバイルのインデックスを設ける」ことを発表。さらに「将来的にはモバイルのインデックスを主要インデックスとする」ことを合わせて決定事項としました。「スマホサイトが絶対必要」になったということです。

4. 情報価値の再定義

 

 以上より、スマホサイトの必要性、およびデザイン性の重要性を挙げてきましたが、最後にインターネット上における情報価値について今一度触れたいと思います。今もしも私がある情報を得たいと思ったら、やはり自分にとって必要な情報だけを素早く得られたら一番ありがたいです。
 
 しかしながら様々なホームページの多くは「そんなことよりこれを見て!」な内容の物ばかり。自分が欲しい情報にたどり着くことの難しさと面倒さを感じてしまいます。対して昨今の情報アプリケーションは、ユーザー自ら必要な情報をピックアップし、自分が望む情報を通知機能を生かしてタイムリーに閲覧するものも出てきています。
 
 このように漠然とインフラがあるだけでなく、ユーザーとコミュニケーションを図り、ユーザーとともに情報の精査をアップデートしてくれる仕組みがあったら、これはものすごくありがたいです。情報はそこらじゅうに広がっています。一つ一つの質も、努力である程度担保することはできます。しかしそこへたどり着く仕組みがまだまだ弱く感じます。もしかしたら最近のユーザーの一番の悩みは、「必要な情報にたどり着けない」なのかもしれません。私はその一人です。
 
 そんな私が考える情報の価値は、情報そのものの質に加え、「ユーザーが見たい情報を的確かつ迅速に届けること」。これこそが真の価値になるのではないかと考え定義します。

まとめ(個人的な願望)

 私が銀行のホームページを利用するのはおおよそ入出金の管理ですが、いつもホームページを訪れると「口座開設!」「キャンペーン!」といった情報が大きく表示され、少し探さないと目的のページにたどり着けません。これがもし、利用状況に合わせて初めから入出金が大きく表示されたなら、これだけありがたいものはありません。またこの仕組みは、結果お客様の関心事をリストアップすることにも繋がり、より良いサービスの提供にも繋がると思います。
 
 情報は与えられるものではなく、自ら獲得する時代。そのユーザーを如何にサポートするかこそ、ホームページの真の役割になるのかもしれません。真のお客様目線を、インターネット上でも確率されていくといいなと思います。

ライター:盛田司
TSUKASA MORITA

ディレクター・デザイナー
元アーティスト、モデル。とある事故がきっかけで継続が困難になり、追い討ちをかけるように金銭トラブルに巻き込まれる。そんな苦い経験の中で出会ったのがファイナンシャルプランナー資格。自らの力で経済力を身につけるため、2006年FP資格を取得、実務経験を経て2011年「盛田FP事務所」を設立。プレゼン資料を評価され、次第にFP、金融機関のセミナー、プレゼン資料を手がけるように。その後、織田とともにデザインオフィス「 SHOWCASE」を立ち上げ、デザインのほか、デザインコンサルティング、動画制作、プレゼン資料等の制作を展開。現在ではアーティストの活動もひっそり始め、ステンドグラス、アート、デザインを展開するアートスタジオ「ONE」を立ち上げている。 >>プロフィール

 

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