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 金融商品  2016.11.29

目に見えない金融商品にも使い方のイメージを

 

金融商品もTPOに合わせたりアレンジしたりすればいい

 私が憧れている一人にファッションアドバイザーの女性がいます。彼女のどんなところが素晴らしいかといえば、まずはTPOに合わせたアドバイスが秀逸なこと。仕事なのかプライベートなのかはもちろんのこと、仕事であっても目上の人と一緒なのか、堅苦しくない方が良いのか、さらには立っているのか座っているのかまで、状況を考えてピッタリのものを探し当ててくれます。また、アレンジ力もすごいのです。スカーフは首に巻くだけでなくヘアバンドやベルト、バッグの飾りなどに使いまわす、究極はスカートをとっても素敵にポンチョ風に羽織っていたことも。
 
 私は、常々、金融商品もこんな感じになってほしい、と思っています。人によって合うものは違いますし、同じ人でも状況によって適当なものは変わります。表向きの使い方だけでなく、工夫することによって自分なりの便利さを見つけることができるものもあります。置かれている状況を見極める広い視野、そして商品を正面からだけでなく、視点を変えて見る力があればもっともっと色々な金融商品を活用できるでしょう。

いい商品?悪い商品?

 少し前の話ですが、「これはいいね」と言われる保険商品がありました。(保険では、保障もあるけど将来戻ってくるお金も多いものが「いいね」と言われやすいです。)自分で調べて、「これはいい!」と判断してその保険に加入された方がいました。確かに貯蓄を兼ねるにはとても効率的な商品でした。
 
 でも、家計はその保険料が重荷になり厳しかったのです。途中で解約すると損をしてしまうのでやめたくない!とお考えでしたが、最終的には解約へ。商品だけを評価すれば、評価が高いものをちゃんと選んでいたのですが、それが今の自分の状況に見合っているのか、という視点が抜けていたために起きてしまった事態でした。数字だけしか目に入らず、支払っている時の生活をイメージできなかったのでしょう。
 

 

 もう一つ事例を。クレジットカードのリボ払い、皆さんはどのような機能だと思っていますか? クレジットカードで買い物しても、毎月支払う金額は1万円、2万円など一定。さらに買い足して残高が増えても毎月の返済額は増えないので、いつ返済が終わるかわからない、総額でいくら支払うかわからない、というものです。そのため、私がいる業界的には、身を滅ぼしかねない「悪い機能」と捉えられ、多くのFPが「注意しましょう、使わないようにしましょう」と呼びかけています。
 
 でも、実は私は大きな買い物をした時にはリボ払いにします。分割払いではなくあえてリボ払いを選びます。理由は、リボ払いは銀行のATMで簡単に繰上げ返済ができるから。リボ払いと分割払いの違いをここでは詳しく説明できずにもどかしいですが、簡単に言えば、リボ払いにしておけば、余裕がある時にいつもより多く支払うことができ、その分、支払う利息も減るのです。返済額を臨機応変に変えたい、分割払いにしておきたいけど、なるべく早く完済し、支払う利息額は少なくしたい、という私にはピッタリなのです。一つの支払いが終わるまで、リボ払い分は追加しない、というルールさえ守っておけば怖いことはありません。ダメな部分ではなく、きちんと特徴を捉えればうまく利用できるものもあるのです。

使うイメージを伝えたい

 

 良いと言われる金融商品でも合っていなければ逆の結果になってしまうし、悪いと言われているものでも使い方によってはとても便利なものになります。でも、その活用の方法があまり示されていないのが金融商品。商品そのものの説明はコンプライアンス上欠かせないのですが、小難しい商品性の説明や数字を見せられるから「お金のことは難しい」という印象を与えてしまうのです。数字ではなく、その金融商品を購入したり利用した場合に将来の自分や家族ができることや、利用すると生活が豊か変わることなどのイメージが先なのです。「いいなー、欲しい!」「便利かも!」と思えれば、理解も深まるはず。イメージできるそんな情報こそ、金融商品には必要なんだろうな、と思うのです。

ライター:高田晶子
AKIKO TAKADA

取締役
大学卒業後、信託銀行に就職、人事部配属。宅地建物取引主任者の資格を取得し、念願叶い不動産部で働くも、お客様と銀行のハザマで苦悩する。「この人、この不動産買っても大丈夫だろうか」と思っても言えなかった罪悪感がその後私をFPへ導いてくれたのかも。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より株式会社マネーライフナビの取締役。相談業務、執筆、セミナー講師というFP業務の3本柱中心から金融関係のコンテンツ作り中心へ。長年、個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツを提供しています。 >>プロフィール

 

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