HOME | コンテンツ | インタビュー | 住信SBIネット銀行インタビュー(5)

 インタビュー  2017.08.21

金融を普通にするパイオニアとなるか!?住信SBIネット銀行に見る身近なFinTech最前線【高田編】
 
FinTech時代は銀行の選び方が変わる!変えよう!

 
 

 まだまだFinTechなんて一般的じゃない……と思っていたら、半年前の情報はもう古くなってしまうくらい、今までで体験したことがない速さでFinTechが進んでいる感じがします。そんなタイミングで、ラッキーなことに住信SBIネット銀行FinTech事業企画部長の吉本憲文さんからお話を伺う機会をいただきした。
 

結論:銀行の役割が変わる?だから選び方が変わる!

 経済産業省の「産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)」や全国銀行協会「オープンAPIのあり方に関する検討会」などのメンバーでもいらっしゃる吉本さん。つまり、FinTechのたった今の現場最先端のお話を生で聴けるというまたとない機会。さらに、イケメン!とくれば、もうウキウキなわけです。
 

 
 吉本さんのお話は広く深いものでしたので、まず仕組みや理屈を理解しようと頑張り、そして、これからどんな世の中になるのかを想像してみる、という左脳と右脳フル回転状態の勉強会でした。内容をきちんとレポートするのは私の能力的にはムリですので、お話を聞いた結果、私がどう感じたかをレポートしたいと思います。
 
  「銀行の役割が変わります。それも銀行によってどう変わっていくかが違ってきそうです。どこでも同じではなくなるでしょう。私たちは一度今までの銀行の概念をリセットして、銀行を選ぶ基準を決め直すことが求められる、と感じました。」
 
 以下、そう思った経緯をお話しします。

APIもいろいろ。参照系と更新系を覚えておこう。

 勉強会ではFinTech全般にわたり話題が盛りだくさんでしたが、私が注目したキーワードは 「APIの公開(オープンAPI)」「更新系API」でした。
 
 しかし、 FinTechはまだしも、 APIなどはもはや暗号にしか聞こえません。こういうのって、あまり人にアレルギーをもたらせないように、わかりやすい言葉に変えられないものでしょうかね? どなたか上手な日本語にしてください。
 
 APIは、簡単に言えばソフトウエアに、他のソフトウエアの機能を埋め込むことができる、ソフトウエア同士がお互いにデータをやり取りするための技術です。お店の所在地がグーグルマップ上にマークされてる、というのも APIだそうです。(詳しくはググってください)
 
 今回の勉強会で恥ずかしながら初めて知ったことは、APIにも種類があるということ。銀行のその人の口座を見に行き、残高や取引履歴を「見るだけ」は参照系API。よく知られたところでは、自動で残高や入手金情報を取ってきてくれる自動家計簿・資産管理サービスのマネーフォワードのサービスがこれです。
 

 
 また、ロボアドバイザーの WealthNaviを利用したいという場合に、銀行に口座を持っている人ならば、本人確認はしたものとみなしてくれる、というのも参照系 APIによるものです。住信 SBIネット銀行が実現しています。
 
 そして、見るだけでなく、お金を移動させるなど取引を「書き込む」のが更新系 API。銀行のサイトに行かなくても、他のアプリからお金を振込みしたり移動したりすることができるんです。
 
 更新系APIの代表格が「finbee」。おつり貯金したり、1万歩以下だった日は貯金、というように自分でルールを作ったら、自動的に貯金ができるアプリです。アプリから住信SBIネット銀行の代表口座と目的別口座間でお金の振替えをしてくれる、という仕組みです。
 

今はまだわかりにくいオープンAPIの効果だけど革命です

 ただ、一般の人から見れば、残高や取引履歴を見るのなんて、家計簿アプリでかなり以前からできたことで、何が違うの?という感じでしょう。
 
 finbeeも、もともと目的別口座に自分で振り分けることはできるので、アプリを使った方がちょっと楽しくなった、便利になった、くらいの感じです。
 
 でも、銀行のサイトに行かなくても、口座の情報が見れたり、お金を振替えたりできるっていうのは、従来から考えたらすごい進歩だし、革命的な出来事だと思いませんか?
 
 ちょっとした一手間がなくなる、難しいという感覚がなくなる、お金のことでそれが実現するのはすっごい革命だと思うのです。特に更新系APIはハードルが高いそうですが、これをどこまで各金融機関が対応するのかを注目していきたいと思います。

銀行はAPIを公開せよ!のお達し

 ちょっと小難しい話になりますが、2017年5月26日、改正銀行法が成立し、2018年春に施行されることになりました。 銀行や信用金庫に対して、API公開の努力義務を課したのです。今まで、外のアプリとの連携など視野に入れてなかった銀行のシステムですから、銀行にとってはとても大変なことを言われた感じでしょう。銀行は9ヶ月以内にAPI公開するかどうかの方針を発表。公開することにした銀行は2年以内をめどにAPI公開の体制整備をしなさい、ということです。金融庁は80行程度が公開に踏み切ると予想しているそうです。

 
 とは言え、ユーザーである私たちはAPIがなんなのかとか、そんなことは知らなくてもいいし、勉強もしなくていいと思います。APIの公開は始まったばかりで、現在はまだその効果はよくわからないのも当然ですし、裏のしくみですから。私は未だになぜテレビ画面に映像が映るのかわかりません。でも毎日楽しくテレビを見ています。そういうことと同じだと思います。
 

 ただ、知っていて欲しいのは、 APIが公開されることで、銀行員ではない人たちがお金に関するサービスを考えて提供できるようになり、これからいろいろなサービスが登場するだろうということです。

これらからの銀行選び


 話が古くて恐縮ですが、その昔、銀行は 護送船団方式と言われ、国に守られ横並び。どこの銀行でも同じようなものでした。しかし、金融自由化により、銀行の体力・金利・手数料などで比較されるようになり、現在に至ります。
 
 今までは、現金がおろしやすい、振込手数料が安い、家や職場から近い、などが銀行選びの主な視点だったと思います。でも、そろそろそんな時代も終わりかも。
 
 キャッシュレスの時代が来れば、現金は不要。ブロックチェーン技術の発展によりどこの銀行でも手数料が安くなる。お金でわからないことも AIの発達により、誰でもそこそこのアドバイスは受けやすくなる。 API公開で様々なサービスの提供や事務手続きの効率化は外部のアプリがやってくれる。
 
 ATMが近くにあるとか、手数料が安いとか、関係なくなりそうですよね。銀行も今までとは違ったサービスの提供が求められますし、その内容は銀行それぞれの強みを活かし違ったものになるのではないかと思います、というよりもそうなって欲しいです。
 
 ユーザーである私たちは、 銀行に何を望むかで選ぶ銀行が変わるということ。ご近所さんであっても、駅前に支店がある同じ銀行が便利なのではなく、それぞれのニーズによって違う銀行を選べば良いのです。
 

 お金のことが便利で、楽で、楽しければなおよし。そんな夢みたいな時代も現実に訪れそうな気がします。そんなことを感じさせてくれた勉強会でしたし、住信SBIネット銀行さんは夢実現に貢献してくれる銀行だと思いました。
 
 勉強会開催にご尽力いただきました、住信SBIネット銀行の広報のみなさま、こんなレベルの私たちに一生懸命お話ししてくださった吉本様、本当にありがとうございました。

 
ライター:高田晶子
AKIKO TAKADA

取締役
大学卒業後、信託銀行に就職、人事部配属。宅地建物取引士の資格を取得し、念願叶い不動産部で働くも、お客様と銀行のハザマで苦悩する。「この人、この不動産買っても大丈夫だろうか」と思っても言えなかった罪悪感がその後私をFPへ導いてくれたのかも。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より株式会社マネーライフナビの取締役。相談業務、執筆、セミナー講師というFP業務の3本柱中心から金融関係のコンテンツ作り中心へ。長年、個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツを提供しています。 >>プロフィール

 

最新記事 new