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 持ち味とお金  2019.9.11

イノベーター理論と持ち味

 

持ち味は人の行動にフォーカスしてその人のパフォーマンスを表現したものです。持ち味をいろいろな切り口に当てはめて考えてみると、持ち味をもっと具体的に理解することができます。今回はマーケティングの世界でおなじみの「イノベーター理論」について持ち味との関連を考えてみます。

イノベーター理論って何?

簡単に言うと、新しい製品やサービスが発売されたときにそれに飛びつく順番を5つのタイプに分類した理論です。
 

1.イノベーター(革新者)

新しいものは真っ先に買う人。超・新しい物好き。全体の2.5%。
 

2.アーリーアダプター(初期採用者)

流行に敏感。常に情報収集をして、自分に必要かどうか、その商品の価値は自分にあっているかなどを判断する人。全体の13.5%。
 

3.アーリーマジョリティ(前期追随者)

新しいものには慎重だが比較的早めに購入する人。全体の34.0%。
 

4.レイトマジョリティ(後期追随者)

周りの多くの人が買ったのを見てからでないと自分は買わない人。全体の34.0%。
 

5.ラガード(遅滞者)

新しい製品やサービスが普通に使われるようになってから買う人、あるいはそれでも買わない人。全体の16.0%。
 
あなたはどのタイプ?

 

イノベーター理論と持ち味

イノベーター理論の5つのタイプに持ち味を当てはめてみるとぴったりハマります。
 

1.イノベーター(革新者)

【持ち味】チャレンジ精神、ポジティブ思考、先見性

「チャレンジ精神」がぴったりなイノベーター。たとえ買ったものが失敗だったりしてもがっかりしない「ポジティブ思考」の持ち主でもあります。新しいもの好きですので、「先見性」を備えているでしょう。

 

2.アーリーアダプター(初期採用者)

【持ち味】情報収集・活用力、広い視野、判断力

常に流行に敏感であるのは「情報収集・活用力」や「広い視野」が持ち味である証拠。流行り物だからと言う理由だけでは購入せず、自分にとって必要であり価値あるものであるのかどうかを見極める「判断力」も持ち味です。

 

3.アーリーマジョリティ(前期追随者)

【持ち味】慎重さ、素直さ

決して後ろ向きではなくより良い買い物になるよう行動するのは「慎重さ」が持ち味である証拠です。アーリーアダプターの影響を受けて行動するタイプとのこと。「素直さ」もあるといえるでしょう。

 

4.レイトマジョリティ(後期追随者)

【持ち味】正確性、改善力

買い物ではできるだけ失敗をしないよう、周りのお手本を参考にする「正確性」が持ち味のタイプです。また、いろいろな人が使ってきたことにより、その製品やサービスが「改善」され、また、自分なりにより良い使い方に改善できるくらい普及したタイミングに購入したがります。

 

5.ラガード(遅滞者)

【持ち味】方針決定力、一貫性

なんだかネガティブな購買層に思えますが、自分の価値観、ライフスタイルなどに「方針」があってそれを「貫いている」人かもしれません。

 
タイプ1、2、3の人には「自律思考」も持ち味の一つでしょう。
マーケティングは人の行動分析でもあります。そういった意味で持ち味に話を置き換えやすい分野であるといえます。
 

 
ライター:石川英彦
HIDEHIKO ISHIKAWA

代表取締役
大学卒業後、就職することなく海外放浪へ。大好きなオートバイで北は「アラスカ・北極海」南は「アリゾナの砂漠」まで、北米を野宿しながら37,000キロ走破。帰国後、老舗ホテルでボーイの仕事し、サービス業とはなんたるかを学ぶ。あるきっかけで保険代理店の手伝いをしたことで金融の世界を知る。その“奇妙”な世界に疑問を感じ「お金に関する情報形成」「売り手と買い手がハッピーになる金融コンテンツづくり」をミッションとした、 株式会社マネーライフナビを設立(1996年)。FP(ファイナンシャルプランナー)の実務をこなしながら多数の金融コンテンツを手がける。2011年には エフピーリサーチアンドコンテンツ株式会社を設立。全国各地のご当地FP®︎による多数の意見を発信。ただいま、「金融を普通にする」ための起爆剤を充填中。 >>プロフィール
 

 

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