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 フィンテック  2019.10.28

消費税の消費者ポイント還元、クレジットカードではどう還元される?

 
2019年10月から始まったキャッシュレス決済の消費者還元制度。キャッシュレスの代表格は、多くの方が使い慣れているクレジットカードですね。クレジットカードではどのように消費税が還元されるのか確認してみましょう。
 
消費者還元制度については、前回の記事「消費税の還元、何を使えばいいの?<QRコード決済編>」をご覧ください。
また、前回の記事では、QRコード決済の場合について書いていますので、合わせてお読みください!
 

還元されるポイントの上限を確認

まず、自分が使っているクレジットカードが消費者還元制度に対応しているかどうかを念のため、確認してください。
https://cashless.go.jp/consumer/bin-settlement-company-typeA.html
 
クレジットカードを使って決済した場合に還元されるポイント(金額)の上限は、ほとんどのカードで1ヶ月15,000円です。5%還元の買い物で考えると、該当店舗での利用額が30万円まで。これはそのカードについての上限なので、同じ月にそれ以上の金額を使う場合には、別のクレジットカードを利用することで還元が受けられます。
1枚のクレジットカードで月の利用額が30万円までを目安にしてください。
 
例外として、アメックスは期間中(20206月)の通算で計算。ポイントの上限は9ヶ月で135,000ポイントなので、5%還元の買い物なら270万円までが対象となります。
 

 

ポイントはどう還元される?

ポイント還元の方法は大きく2通りです。
ほとんどが直接減額タイプ。本来の請求額からポイント分を差し引いた金額が請求されます。この方法の場合には特に手続きは不要。自動的に請求額と相殺してくれます。
 
もう一つの還元方法は、ポイントが付与されるという方法。商品や商品券などと交換できる通常のポイントに還元分が上乗せされます。この場合には商品と交換するという手続きが必要です。
 
そして、さらに注意が必要なのが例えばDCJALカード。通常のポイントに当たるものはマイレージとして付与されますが、ポイント還元分は「キャッシュレス還元ポイント」として付与されます。この分はWEBサイトで電子マネー等に交換することで利用できます。手続きをお忘れなく。
 

デビットカード の還元はシンプルにキャッシュバック

 

 
デビットカードは、決済すると即時に銀行口座から引き落とされるもので、VisaやJCB、MasterCardといった国際ブランドと提携しているブランドデビットと、J-debitの2種類があります。


消費税のポイント還元については、どのデビットカードも上限額は1ヶ月につき15,000円。
 
そして、注目すべきは還元方法。デビットカードの場合には口座に現金で振り込まれます。還元された分がキャッシュバックされるので、わかりやすいですね。
 
クレジットカードによるお得度の違いはありませんが、確実にポイント還元の恩恵を受け取れるように、上限額や還元方法は確認しておきましょう。

 
 
ライター:高田晶子
AKIKO TAKADA

取締役
大学卒業後、信託銀行に就職、人事部配属。宅地建物取引士の資格を取得し、念願叶い不動産部で働くも、お客様と銀行のハザマで苦悩する。「この人、この不動産買っても大丈夫だろうか」と思っても言えなかった罪悪感がその後私をFPへ導いてくれたのかも。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より株式会社マネーライフナビの取締役。相談業務、執筆、セミナー講師というFP業務の3本柱中心から金融関係のコンテンツ作り中心へ。長年、個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツを提供しています。 >>プロフィール

 

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